2011年8月7日日曜日

エネシフジャパン


エネルギーシフト勉強会の本ができました。
そこで、「新しいふるさと」と「住宅のエネシフは可能か」を提案しました。


エネシフジャパン
http://www.transworldjapan.co.jp/books/business/post-38.html

 東北の復興を考える際に、エネルギー政策は欠かせない。でも、それは機械が立ち並ぶ装置のようなものではなく、東北の豊かな自然や風景に溶けこんだものになる。小さなコミュニティに合った小さなエネルギーシフトの複合的な組み合わせ。それこそが、復興とともに新しい産業として必要なものである。人口減で20パーセント、技術革新で20パーセントの省エネを前提に東北の自然エネルギーへのシフトを試算する。
 さて、電気と熱はそれぞれの効率が良くなるよう、おのおので考える。電気は2メガワットの風力発電が4660本。東北地方は風が強い。これらは陸上だけでなく、洋上の設置も見込める。住戸それぞれが、自分たちが使う電力量をまかなう太陽電池を設置する。住宅は4キロワット/戸。集合住宅は1キロワット/戸。ほかにも工場、倉庫、農家に設置。また、小中水力、地熱を、ポテンシャル調査の50パーセント程度で導入する。熱に関しては、森林の成長量の50パーセントをバイオマスエネルギーとして暖房、給湯に利用する。これらの担い手は過疎化する農山村や漁村である。彼らが営んできた産業と、太陽や風は親和性があり、復興を支える経済的基盤としても意味を持つ。このようにして、東北はエネルギーシフトを進めていく。

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