2012年8月12日日曜日

ロックの会での備忘録。


どんな感じだったのかはこちらのtogetterをご覧下さい。

ここでは2点ほど、ぼくの興味のあったことをまとめておきます。

登壇者は田中優さんと経産省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長の村上敬亮さん。

田中優さんの話し

【ストランデッドコスト】
原発は簿価上は動かしていると資産。廃炉にしようとして止めると負債。そうやって、負債で計上されてしまうと経営状況がとたんに悪くなって会社が倒産してしまう。そこで、その分を国家予算などで補う時に発生するコストをストランデッドコストという。

いま、まさに関電が大飯原発を動かす際に、安全よりも何よりも会社のことを考えると止められないので動かす。という状況にいます。
ぼくは当初、関電なんてつぶしちゃえばいいのではないかと思いましたが、そんなことしなくても、その廃炉にする分、払ってやれば、原発止めてくれるんだ。というのであれば、危ないものうごかしつづけるより、よほどよいのではないかと思い至りました。

そのためには、経営陣の刷新とか、いろいろな手続きは必要でしょうけど、今みたいなことにはならないのではないかと思います。

たいへん、勉強になりました。

村上敬亮さんの話し

これからのエネルギーは節電、再生可能エネルギー、既存のエネルギーとの組み合わせでやっていかないと、安全保障上もよくないという話し。
資源エネ庁でも、原子力だけではないんですね。

そもそも、太陽光発電のコストがどんどん下がっていて、飯田のお日様ファンドのような儲からないかもしれないけど、やっていける電力会社がどんどんできないダメなんだよね。と。(全くそうです。)

そういうなかで、一番これから有望なのが風力で(コストが安い)、そのポテンシャルを一番持っているのが、北東北と北海道の日本海側。だけれど、北本連絡線の容量が60万kwと小さくこれがネックになって、開発が進まないとのこと。

早く発送電分離をして、送電網を活かしながら電気の安定供給をしなくてはいけないなあと思いました。なんだ、こういうことがあるんだ。ということを知っただけでも収穫がありました。

地域の話しと大きなマクロの話、両方聞けておもしろかったです。




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